七夕の日に奈良時代に食べられていたという索餅(さくべい)
七夕そうめんの祖となったといわれています。
見た目はちょっぴり地味ですが、塩味の素朴なお菓子で食べだすと止まらない美味しさ。
今回の記事では、七夕の食べられていた揚げ菓子【さくべい】の作り方を紹介します。
米粉と小麦粉(強力粉)を使って作るもちふわッな食感。
材料はとてもシンプルで粉と塩と水。
米油で香ばしく揚げ焼きするだけ。
こんな感じでとっても簡単に作れるレシピになっています。
仕上げにお砂糖をまぶしたりきな粉をまぶしたりもできますが、
私はこのまま食べるのが好きです。
ぜひお好みの食べ方で楽しんでみてくださいね。
七夕に食べる<さくべい>の作り方
奈良時代に中国から伝わり、七夕に食べられていたという揚げ菓子です。
七夕の日に索餅を食べると1年間無病息災で過ごせるという伝説があり、
索餅がのちに素麺となり、七夕そうめんが行事食となった祖ともいわれています。
材料
小さめ12個分
米粉・・・150g
強力粉・・・50g
ベーキングパウダー・・3g
塩・・・・3~4g
水・・・100~150ml
米油・・・・大さじ2~
米粉を使うお菓子なので、揚げ焼き用の油は米油を使用しました。
米油を使うと香ばしさが出てサクッと仕上がるのでおすすめです!
作り方
1、ボウルに米粉、強力粉、ベーキングパウダー、塩を入れてよく混ぜる。
2,ここに、水100mlを加えて粉と合わせ、様子をみながら水を追加して加え耳たぶくらいの柔らかさにまとめる。
3,まとめた生地を12等分に丸め、棒状にのばしたらねじりながら縄のように形を作る。
4,小さめのフライパンに米油を入れて熱し、生地を揚げ焼きする。
全体がキツネ色に焼きあがればOK。
私はこのまま食べるのが好きなのですが、
甘くしたい場合は揚げたてに砂糖や砂糖ときな粉を合わせたものなどをまぶして甘味をつけてください。
塩を加えているので、このままだと塩系の味になり、まわりに砂糖をまぶすと、甘じょっぱい仕上がりになります。
さくべいの由来
古代中国での話。
七夕の日(7月7日)に亡くなった帝の子が悪霊になり熱病を流行らせました。
それを鎮めるために、好物だった<さくべい>をお供えして祀るようになりました。
これが奈良時代の日本に伝わって
七夕の日に索餅を食べると1年無病息災で過ごすことができるといわれるようになりました。
さくべいが「さくめん」となり、のちに「そうめん」になったといわれています。
今回のレシピのポイント
今では索餅のレシピもいろいろあり、
卵を加えてつくるものや、生地に砂糖を加えて作るものなど様々です。
今回はあえてシンプルに、もともと作られていた米粉や小麦粉に塩と水を加えて練ったものを揚げる。
という昔からの作り方をもとに美味しく作れるレシピを考えてみました。
シンプルで素朴な味ですが、食べた時に感じる塩味がなんともクセになるおいしさです。
まとめ
今回は七夕に食べる行事食の中でも索餅(さくべい)と言われる揚げ菓子を紹介しました。
米粉に小麦粉を加えて塩と水で練り生地を作ります。
これを油で揚げ焼きにしてカリッと香ばしく仕上げます。
作り方も材料もとってもシンプルですが、どこか懐かしい、食べだしたら止まらない、そんなお菓子です。
七夕に食べる時には、ぜひ願いをこめて作ってみてください。
素朴で美味しいので、ふだんのおやつにもよかったら作ってみてくださいね。
コメント