最近スーパーでみかけるようになった「米油」
米油は体によい、という事を聞いてなんとなく使い始めてみた私ですが、
イマイチ使い方が分からなかったんです。
ちょうどよいタイミングで「米油部」という米油を広めていく活動のメンバーに選ばれ、
1年間「米油部」として米油の使い方や特徴を学びながら、
より身近で美味しく使えるレシピを考案し提案してきました。
実際に米油部の活動をしながら、米油を様々な料理に使い始めました。
すると、米油にも使い方にポイントがあったんです!
このポイントに気づき、使い方を変えていったら
旦那から「料理の腕上げた?」とか言われ、
「えっ!?そう?」とかいいながらも、内心「わ~い」と喜んでおります。
米油を買ったけど使い方が分からない人はもちろんですが、
これから米油を使ってみよう!と思っている人は、ぜひ使い方のコツを覚えて使ってみてください。
また、最近では外国産の米ぬかで作られている米油も出てきているので、
100%国産で作られているおすすめの米油も紹介します。
米油の特徴を知って使い方を考える
まず私がやったことは、普段使っている油を米油にかえただけ。
そこで感じたことをまとめます。
さらさらしている
オリーブオイルや胡麻油など、わりととろみのある感じがするのですが、
米油は思った以上にさらさらしています。
ペットボトルタイプの米油を使用していましたが、
そのままフライパンに入れたりすると多く出過ぎてしまうことがありました。
小さじや大さじなどに受けて入れたほうがいいです。
また、ドレッシングのように生で使う場合は、他のものと混ざりやすいので
ドレッシング作りにはおススメ。
香りがない
油というと、独特の香りがあるイメージが強いのですが、
米油を使い始めてまず思ったことが香りがない!
良い意味でいえば、何に使っても合うということになりますよね。
ごま油の風味で・・・とか、オリーブオイルの香りで・・という料理には不向きですが
香りがないというのは食材や調味料の風味を引き出せるということになります。
和・洋・中・創作などいろいろな料理に使うことができます。
加熱するとコクや香ばしさが出る
使ってみて驚いたことが、加熱をした時の油の風味。
米油自体は先ほども書いたように、香りがないのですが
加熱すると香ばしさとコクが出ます。
これは揚げ物を米油にすることで香ばしさとコクが出るということにつながりますよね!
米油では炒めたり揚げ焼きした料理が美味しく仕上がります。
冷めた時に美味しく感じる
これも驚きだったのですが、お弁当のおかずに米油を使うようになったら
お弁当のおかずが美味しい!
もっと分かりやすく言うと、冷めてからの方が美味しくなるのです。
出来たてのお弁当のおかずを味見した時よりも、お弁当に入れてお昼に食べるとき、
冷めているのに、その方が美味しいとは驚きです。
美味しいと感じる理由は
米油で調理したおかずは、冷めたときに油の臭みがなくコクがアップしているから。
それで、温かい時よりも美味しく感じるということが判明しました。
焼き菓子が香ばしく美味しく作れる
米油は料理だけではもったいない、と思い
バターの代わりに米油でスイーツを作るようになったのですが、
米油で作ったスイーツが香ばしくサクサクで美味しく仕上がり感激!
スポンジ系のケーキでは、表面サクサク、中はしっとりが実現しました。
実は、米油について勉強していく中で分かったことなのですが、
米油は加熱するとバニラの香りのような甘みのある風味を出してくれるというのです。
これは、お菓子作りに使わないのは、もったいないですよね!
米油のおススメな使い方
普通に使っていくうちに、米油の特徴が分かってきました。
そこで、おススメの使い方をご紹介します。
ご飯を炊くときに少量加える。
お米2合のご飯を炊く場合に、水分量はそのままで米油を小さじ1/2加えて普通に炊いてみてください。
お米の粒が立ち、一粒一粒が艶々でお米の甘味がひきたち美味しいご飯になります。
米油の原料は米ぬかです。
つまり、お米を炊くときに米ぬかから作られている米油を一緒に炊くというのは
組み合わせ的に間違いなく合いますね。
米油は特別な香りがなくクセがない油なので、
ご飯を炊くときに加えても特に違和感はありません。
油なので米粒の一粒一粒をオイルコーティングしてくれるようなイメージ。
炊き上がりも粒が輝いてみえます☆ これは、ホントにおススメです。
また、米油は冷めても美味しいので
お米を炊くときに少量加えて炊いたご飯は、加えずに炊いたご飯よりも冷めた時に美味しい!と感じますよ。
つまり、お弁当に入れるご飯には最適です!
加えるのは、本当に少量ですが全然違います。ぜひ試してみてください。
「うゎ!すごーい!」と感じると思います。
ご飯は日本人なら毎日食べている人が多いはず。
ご飯を炊く時に米油を使えば、米油を買ったけど使わないまま賞味期限が・・・
なんてこともなくなります。
お味噌汁の仕上げに加える。
ご飯と一緒でお味噌汁も日本人なら毎日食べている人も多いでしょう。
お味噌汁の仕上げに加えるだけです。こんな簡単なことありませんよね(笑)
お味噌汁4人分(600ml分)に対して小さじ1/2程度でOK.
コクが増して美味しいお味噌汁に仕上がります。
同じ系のものを合わせたら美味しくなります。
毎日飲むお味噌汁で簡単にビタミンEを摂取できたら嬉しいですよね。
野菜の和え物や煮物の仕上げに使う。
青菜の和え物や野菜の白和え、ひじきの煮物や切干大根の煮物などの仕上げに使ってみてください。
和え物や煮物の仕上げに小さじ1弱程度を加えると、野菜の旨味&甘みが引き立ち
ビタミンの吸収もアップ!より美味しくコクと旨味が増し、栄養吸収も良くなり一石二鳥です。
野菜だけで和え物を作ったり、煮物を作る場合、肉や魚などの旨味が加わらないので味が淡白になります。
そこで、米油の出番!
クセがないのに、コクを出してくれるという嬉しい米油。
味わいはそのまま、ほんの少しコクが出て美味しく仕上げることができますよ。
また、野菜に含まれるビタミンは、油と一緒に摂ると吸収率がアップするのでお勧めです。
お弁当の煮物や和え物には、米油を少量加えておくと
冷めても美味しく食べれるのでお弁当のおかずに、ぜひこのテクニックを使ってみてください。
ドレッシングに米油。
野菜の栄養吸収がアップするというのに、付け加えな感じになりますが、
ドレッシングにも米油は使えます。
最初に書きましたが、米油はサラサラしているので、ドレッシングにはおススメの油なんです。
米油と酢、塩、胡椒や醤油などの塩分を合わせれば簡単にドレッシングが作れます。
時には、米油とヨーグルト、レモン汁などにお好みのハーブソルトなどを加えて
洋風ドレッシングに仕上げても美味しいですよ。
和風に仕上げる場合は、米油に味噌(これも米つながりですよね)そして酢などを混ぜて作れば
冷奴にかけたり、ネギや生姜をプラスして豚しゃぶサラダなどにも使えます。
さらさらしているので、混ぜる時もきれいに混ぜることができます。
お菓子作りに。
米油のお勧めはもう一つ、お菓子作りにバターの代わりに使うのがおススメ!
サクサクに仕上がります。
米油は特別な味や香りがあるわけではないので、お菓子の味に影響がでることはありません。
また、加熱することで香ばしい風味が生まれるので
焼き菓子に使うとバターで作ったものとは、またひと味違う香ばしい旨味がでます。
そして、冷めても美味しい特性からクッキーなどに使うとサクサクなクッキーを作ることができます。
かと言って、ふわふわに仕上げたいケーキに使うとどうなるか・・というと、
ふわふわなケーキも美味しく作ることができます!
これは米油がサラリとした油なので、卵をしっかり泡立てた生地に加えても
ズシっと重く沈むことがなく、生地となじみが早いです。
私はシフォンケーキを作る時には必ず米油を使い、
パウンドケーキも、バターではなく米油でふわふわ&サクサクな食感に仕上げるのが好きです。
バターは香りが良いですが、動物性の油なので
やはりバターを使う量が多いケーキなどは健康のことを考えるとちょっとためらってしまいます。
バターの代わりに米油を使う場合は、
バターの量と同分量だとべとっとした仕上がりになるため
油の量も半分以下に減らして作っています。
植物性の油で、量も減らすことができ、仕上がりはふわふわだったりサクサクだったり
美味しく仕上げることもできるので、お菓子作りにもぜひ米油を使ってみてくださいね。
スパイスとの組み合せが美味しい
米油とスパイスの組み合わせが美味しい!というのを発見しました。
米油を使っていく中である共通点をみつけたのです。
それが、スパイスと組み合わせること。
カレーの食材を炒めるときに、米油を使ってスパイスと食材を炒めた時の仕上がりの良さ!
これは、かなり衝撃的に美味しい感動を得ました。
クミンとじゃが芋を合わせて作ったおつまみにも、米油を使うことで香ばしさとスパイスの香りが
本当によく合って美味しさが倍増したように思います。
マリネを作った時、
マリネ液にカルダモンやコリアンダーなどのスパイスを加え米油とビネガーで仕上げてみたところ
スパイスの香りや風味を上手に引き出してくれる役割をしているということに気づきました。
ケーキ作りでスパイスケーキを作るときも、米油とスパイスを組み合わせてケーキを作ってみたら
香ばしい風味のスパイシーで美味しいケーキが出来ました。
バターや胡麻油などの香りが強いものは
スパイスの香りと合う時もあればお互いが主張し過ぎて負けてしまう場合もあります。
でも、米油は基本的にクセがない油なので、
スパイスの香りを100%以上引き出してくれるのです。
米油の使い方として、ぜひスパイスと組み合わせて使ってみてください。
スパイスの香りを引き出し、一緒に使った食材の美味しさも引き出してくれること間違いなしですよ☆
炒め物や揚げ物に。
いろいろと紹介してきましたが、
もちろん普通に炒め物や揚げ物に米油を使えば加熱することで得られる香ばしさやコクがプラスされ
いつもより美味しい仕上がりになります。
中華料理だから胡麻油、洋風だからオリーブオイルといったこだわりなく、
和・洋・中・エスニック・などすべての料理に万能に使える油なので、
米油だから何につかったらいい?とあまり気にしず使っても大丈夫ですよ。
米油を今回ご紹介した使い方で料理やスイーツに使ってみてください。
「最近、料理の腕上げた?」
「今日のおかず、すっごく美味しいけど、どうしたの?」
なんて聞かれるかもしれませんよ。
米油で気を付けるポイント!
米油を使っていて気を付けてほしい事があります。
私が毎回、使っている時に思っていたことなのですが、
米油は油がハネやすい。
とくに水気が多いというわけではない食材を炒めていても、
米油で炒めると、始めはいいのですが、だんだん食材に火が通ってくるころから
パチパチとフライパンの外に激しく油が飛び跳ねてきます^^;
始めのころは水気が出てきたのか?とか、いろいろ思いましたが、
毎回このような油跳ねが起きるので、
そのうちに防具として(笑)フライパンの蓋を構えて準備するようになった私です( ´艸`)
生の状態で使うときや、お菓子作りに使う時には全然問題ありませんが、
少量の米油で揚げ焼きする時など、ハネますので特に注意してください。
IHで調理しているなら、広告のチラシなどをフライパンにかぶせて
油が飛ばないようにする方法もありです。
ガスコンロの場合は紙類は危ないので鍋用の蓋をかぶせて油跳ねを防いでください。
小さなお子さんと一緒に調理する場合は、顔に油が飛ぶと危ないので、
米油は油が跳ねやすいということだけは必ず覚えておいてくださいね!
米油は料理以外でもメリットあり!
米油を使うと良いことがたくさんありましたよね。
・においや味にクセがないから、何にでも使える。
・揚げ物がカラッと仕上がり冷めても美味しい
・ビタミンEが豊富
今まで紹介してきた以外に、料理の味とは関係ないですが良いことがありました!
でも、油を使う料理はたくさんあります。
たとえ揚げ物をしなくても、揚げ焼きなどにしたり。
油を使うことは多いです。
でも、米油を使い始めたら、油汚れが落としやすいことに気が付いたんです。
これは、嬉しい!
油汚れはなかなか綺麗に落ちてくれないし、時間がかかりますが
その手間を省けるというのは、ホントに助かります。
油がはねやすいというデメリットもありますが、
上手に油はねを防げば、キッチンの掃除が楽になりますね。
また、米油で作られたハンドクリームもおススメです。
しっとりヒビ割れなどから手を守ってくれますよ。
おすすめの米油
米油の原料は米ぬかから作られています。
今はお米の消費も以前より減ってきていることもあり、
米油も国産の米ぬか100%で作られているものが減ってきているというのです。
せっかく米油を使うのなら、国産の米ぬか100%で作られている安心&安全な米油を使いたいですよね。
私がおすすめするのは、米油部としても活動しているボーソー油脂の米油です。
ボーソー油脂さんの米油は、国産米ぬか100%で作られているので
味はもちろん、栄養面においても優れていて安心して使うことができます。
ペットボトルタイプで使いやすいのも家庭的で嬉しいです。
米油の上手な使い方と気を付けること、まとめ。
米油はクセがない油なので、基本的には何に使っても美味しく食べることができます。
また香りもなくサラサラしているのでお菓子作りにも向いています。
サクサクに仕上げるクッキーや、ふわふわなケーキを作るのも得意の油です。
冷めても美味しくて、コクが出るのでお弁当のおかず作りには最適だと思います。
米油の特徴を知って、使い方を変えていくことで、
いつもの料理がワンランクアップに仕上がること間違いナシです!
しかし注意する点が一つ!
米油は油がハネやすいので、少量の米油で揚げ焼きをする時など、油ハネに特に気を付けて下さい。
この点に気をつければ、あとは洗い物も普通の油汚れより落としやすく楽に掃除ができます。
最近はスーパーでお手頃に買えるようになりました。
米油を使ってみようと思っている人、
または、使ってみたけど、イマイチ使い方が分からなかったという人。
私が使い始めて手放せないくらい愛用している油の存在になったのも
体に良いという理由だけでなく、
料理が美味しく仕上がったり、冷めても美味しく食べれるという
嬉しいことがたくさんあるからです。
ぜひ米油を上手に使ってキッチンもきれいに、お料理も美味しく。
楽しい毎日の食生活を送ってくださいね。
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