玉ねぎには血液サラサラ効果があるというのを聞いたことがあると思います。
「血液サラサラになるなら、玉ねぎを食べよう!」
そう思って食べ始めても、効果的な食べ方をしないと十分な効果が発揮できません。
そこで、今回は玉ねぎの栄養や効果を十分に発揮できるための
上手な使い方や食べ方のコツをお伝えします。
玉ねぎには血液サラサラ効果だけでなく、
疲労回復や生活習慣病の予防にも偉大な効果を発揮してくれます。
また調理面でも、お肉を柔らかくしてくれる、といった効果まであるんですよ。
ぜひ、玉ねぎの効果を上手に生かして健康な体へと体質改善していってください。
玉ねぎの栄養と効果
玉ねぎを切ると涙が出てくること、ありませんか?
この成分こそが、玉ねぎの重要な成分になります。
硫化アリル
玉ねぎを切ったときにツンとする成分、これが硫化アリルなんです。
そして、この成分があの「血液サラサラ効果」の働きをしてくれるというもの。
血液がサラサラになれば、血行がよくなり冷え性も改善してきます。
また、糖尿病の予防や生活習慣病の予防にもつながります。
硫化アリルには弱点があり、水にさらすと流れ出てしまうという欠点が。
また、硫化アリルは様々な過程で変化していく、面白い成分なんです。
空気にさらすと、「トリスルフィド」という物質に変化し
中性脂肪や悪玉コレステロールを減らしてくれる役割をしてくれます。
加熱すると、「セパエン」「チオスルフィネート」という成分に変化し
血液サラサラ効果をより高めてくれるという役割があります。
硫化アリルには、ビタミンB1の吸収を助けてくれる働きがあるのも重要なポイントですね!
ケルセチン
玉ねぎの栄養でもうひとつ重要な成分がこれ。「ケルセチン」
これはポリフェノールの一種で、抗酸化作用があります。
抗酸化作用は活性酸素をやっつけてくれるというチカラをもっています。
紫外線からお肌を守ってくれたり、しみ、しわの改善に役立ちます。
さらに、脂肪燃焼効果やコレステロール値を下げたり血糖値の上昇を抑えてくれるといった
ダイエット効果にも期待ができる成分です。
また、抗炎症作用があるので、アレルギーの改善にも役立つという働きがあります。
最近では、大腸がんの細胞を減少させてくれるという研究結果も発表されていて
さらに嬉しい効果が期待できそうです。
皮が茶色の玉ねぎに多く含まれている成分になります。
ポリフェノールは野菜が持っている力「ファイトケミカルス」といわれているもの。
皮などに多く含まれています。
日光をたくさん浴びているものの方が多く含まれるということ!
秋に収穫する玉ねぎは、夏の日差しをたっぷり浴びて
より成分が含まれていることになります。
ここで耳より情報!
カリウム
玉ねぎにはカリウムという成分も含まれています。
これは、塩分調節をして余分なものを排出してくれる役割があるため
むくみ改善やデトックス効果があります。
カリウムは日本人は不足ぎみなので、しっかり食べ物で取りたい成分です。
使い方・食べ方のコツ
玉ねぎの成分には偉大な効果がある、ということが分かりました。
早速、その効果を活かす使い方や食べ方のコツを紹介していきます。
水にさらさない
最初に硫化アリルが水にさらすことで流れてしまう、ということを書きました。
せっかくの成分が流れてしまっては、意味がないですよね。
ということで、水にさらさないようにします。
では水にさらさない代わりはどうすればいい?
そうですよね。
生で食べたりする場合、水にさらしておくとツンとした苦みなどがなくなります。
(じつは成分が流れてしまうからツンとしないんですが(笑))
水にさらす代わりに、空気にふれさせておく時間を長くとってみてください。
先ほども空気にさらすことで「トリスルフィド」という成分に変化すると書きました。
空気にふれることで、中性脂肪などを減らす効果もアップし、
栄養も安定して食べやすくなります。
それでも、やはり食べにくいという場合は加熱してください。
加熱するとさらに良いことがあるんです!(次に紹介します)
加熱調理がおすすめ
玉ねぎは、加熱することで硫化アリルが変化してより血液サラサラ効果を高めてくれます。
また、加熱すると甘味が増してくるので、料理に自然な甘味を加えることができます。
気になるのは熱に強いか?ということですが、
大丈夫!
ケルセチンは加熱にも強く、さらに油と一緒に取ることで吸収がアップするので
油でいためたり、オイルでマリネしたりすることで効果が上がります。
切り方を工夫
玉ねぎの辛み成分は、切ることで出来る成分です。
切り方を工夫すれば、たくさんの成分が出てくるというわけ!
では、どんな切り方がおすすめなのか?
繊維に垂直に、繊維を切るようにカットしていくのがおすすめ。
さらには、みじん切りなど細かく切るとより成分が出てきます。
冷凍しておく
玉ねぎは細かく切ることで成分がたくさん出ると説明しました。
一度にたくさん切っておいて、使わない分を冷凍しておくと
使いたいときにすぐに使えて、便利です。
冷凍したことで栄養が失われることはないので大丈夫。
逆に、冷凍したことによって繊維が壊され甘味が増してくるという効果があります。
炒め玉ねぎのような時間がかかるものは、
冷凍しておいた玉ねぎを使うと想像以上に早く甘味が増して飴色の炒め玉ねぎを作ることができます。
冷凍するときのコツとしては、
菜箸などで筋をつけておくと凍ったときにポキポキっと折って少しずつ使うことができます。
お肉に漬け込む
玉ねぎには、たんぱく質分解酵素が含まれています。
これは、お肉などのタンパク質を分解して柔らかくしてくれるという効果があります。
お肉に漬け込む場合は、玉ねぎをすりおろしたものにお肉を漬け込んでおくと
お肉柔らか効果が実感できますよ。
また、お肉と一緒に炒めてもいいです。
とくに豚肉と玉ねぎを一緒に炒めると、
玉ねぎが豚肉のビタミンB1の吸収をアップしてくれるのでおすすめです。
牛ステーキを美味しく作る方法でも玉ねぎ効果を紹介しています。
まとめ
玉ねぎの栄養で重要なものは
血液をサラサラにしてくれる硫化アリルという成分
抗酸化作用があるケルセチンという成分
むくみやデトックス効果があるカリウム
などがあげられます。
この成分は水に溶けて流れてしまうため、
できるだけ水にさらすことは避けた方がよいでしょう。
そのかわり、空気に触れさせることで成分が変化し
中性脂肪や悪玉コレステロールを減らすといった効果まで出てきます。
また、加熱に強いので、加熱料理で甘味を増して美味しく食べるというのもおすすめです。
ケルセチンは日光に当たっている方が多く含まれます。
秋に収穫する玉ねぎにはより多いですね。
でも、買ってきた玉ねぎを数日間天日干しすることで成分が増えますので
ぜひやってみてください。
血液サラサラになると生活習慣病の予防や血流の改善にもつながります。
またストレスの多い現代社会の中では活性酸素が増えてしまいます。
すると、体がサビた状態になり、老化が起こります。
このような活性酸素も玉ねぎに含まれるケルセチンの抗酸化作用により
減らしていくことができますよ。
ぜひ毎日の食事に玉ねぎを上手に取り入れてみてくださいね。
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