カヌレを自分で作るようになったら、カヌレの美味しさにハマってしまい、
米粉でも作ってみたいな~といろいろ試作して
ようやく満足のいく米粉のカヌレが出来上がりました!
米粉はもともと、モッチリとした食感があるので、カヌレに使ってもすごく美味しく仕上がります。
ご家庭のオーブンの特性にもよりますが、私はこのレシピで作ると毎回外がカリッと中はもっちり。
失敗したことがなく、いつも美味しく作れます。
米粉はグルテンがないので、寝かす必要はないのか?
と寝かさず作ってみたり、
全卵を使うか、卵黄だけを使うかで味や食感にどれほどの違いがでるのか?
と試してみました。
カヌレが好き、という人。米粉のスイーツが好き。という人に作ってもらえたら嬉しいです。
ぜひ米粉のカヌレを作って味わってみてくださいね。
米粉のカヌレ
外がカリッと、中はモッチリとした食感がカヌレの特徴ですが、
米粉で作ると、中のモッチリ感がとっても美味しく仕上がります。
そして、外はカリッとサクサクに仕上がって、カヌレ好きならきっと米粉のカヌレも気に入ってもらえると思います。
材料
カヌレ型4個分
卵黄・・・2個(40g)
きび砂糖・・40g
米油・・・8g
豆乳・・・200ml(牛乳でも可)
バニラビーンズ・・・1/2本
ブランデー・・・12g (ラム酒でも可)
米粉・・・50g
重曹・・・0.01gくらい(ほんの少し)
型に塗るようの無塩バター・・・適量
ブランデーはラム酒でもOKです。
我が家ではラム酒よりもブランデーで作った米粉カヌレの方が好評だったので
レシピにはブランデーを記載しています。
米粉に加える重曹は、ほんの少しです。
加えずに作ったのと、加えて作ったものは、焼き上がりのカリッと感や
香ばしい焼き色の付き方などが少し違ってきます。
入れすぎると膨れてしまうので、ほんの少しだけ加えてください。
作り方
1,鍋に豆乳とバニラビーンズを入れ弱火にかける。
人肌程度に温まったら、ここにブランデーを加えておく。
2、ボウルに卵黄を入れ泡立て器で軽く混ぜたら、きび砂糖を加えてしっかり混ぜる。
きび砂糖が混ざったところで、米油を加えてしっかり混ぜ合わせておく。
3,混ぜた卵黄のボウルに温めた豆乳を少しずつ加えて混ぜ合わせる。
4,豆乳を合わせたら、米粉を加えて泡立て器でよく混ぜる。
ここで生地を数回漉す。
5,漉した生地に先ほど使ったバニラビーンズを入れて5時間~12時間ほど生地を寝かせておく。
6,寝かせておいた生地を焼く前にもう一度漉す。
米粉の生地は下に米粉がたまっているので、よく混ぜて漉してください。
ここでバニラビーンズを取り除きます。
カヌレ型には無塩バターをしっかりと塗っておく。(これをしないと型からはずれません)
オーブンを天板を入れたままで210度に予熱し、予熱が完了したら型に生地を流しいれる。
7,予熱したオーブンの天板を取り出し、カヌレの生地が入った型を並べオーブンへ入れる。
200度にして60分焼く。
焼きあがったら熱いうちにミトンを使って型からはずしてお皿に取り出す。
米粉カヌレの仕上がり
全体に生地が均一にあり、程よく気泡ができています。
外の部分はわりと厚めにカリッと仕上がっていて食べたときにサクサクっとした食感があります。
このカリッとした部分がとっても美味しいです!
米粉には粉に甘味があるので、きび砂糖40gで4個分を作りましたが、かなり甘く仕上がっています。
お酒が苦手な旦那さんと子供もいるので、あえてラム酒ではなくブランデーにして、
温めた豆乳に加えてから生地と合わせています。
ラム酒の香りが好きっという人は、ブランデーのかわりにラム酒を使ってくださいね。
全卵と卵黄のちがい
カヌレを4個作るのに、卵黄が2個必要になってきます。
グラム数だと40gの卵黄を使ったので、全卵を40g分で同じように作って違いをみてみました。
全卵は基本的には1個が50g前後あります。
出来上がったカヌレは、これはこれで美味しかったです。
両方を作って家族に食べ比べてもらい、どちらが好きかを調査!
これは好みの問題かもしれませんが・・・・我が家はみんな卵黄で作ったカヌレの方が好きだそう。
理由をきくと
全卵のカヌレはプリンを食べてるような味がして、卵黄で作るカヌレはもっと濃厚で味が濃い感じ。
どちらも美味しいけど、食べ比べると、やっぱり卵黄のカヌレの方が美味しく感じる。
という意見でした。
全卵で作ったカヌレをカットしてみると、こんな感じ(下の写真)
中の様子はそれほど違いは感じないですが、プリン感が強く出た味でした。
でも、この違いは味を食べ比べてみると感じますが、全卵でもそこそこ美味しくは作れます。
カヌレを作ろ~と思ったら卵が1個しかなかった!
という時は全卵を40gになるように(卵黄+残り分を卵白)して作ることも可能です。
でも、やっぱり卵黄の方が美味しいといわれる我が家は、いつも卵黄2個で作るので、
残った卵白で
フリアン風ケーキを作ってます。
よかったら卵白消費に作ってみてくださいね。
寝かせるべき?
普通にカヌレを作るとき、強力粉と薄力粉を加えます。
この場合は、私はいつも24時間ほど生地を寝かせてから焼きます。
理由は、グルテンを落ち着かせるためです。
このまま焼いてしまうと、型からはみ出すほどに膨れてきてしまいます。
米粉にはグルテンがないので、生地を作ったらすぐに焼いても膨らむことはない!と思い、
そのまま焼いてみました。
もちろん膨らみません。
見た目はまさにカヌレです。
もう一つは同じ生地の材料で15時間ほど寝かせてから焼いてみました。
カットしてビックリ!このような違いが出ました。(下の写真)
寝かせてから焼いた方が中の生地が均等になっていました。
もちろん食感も全体にほどよくモチモチ感があります。
味は使っている材料がすべて同じなので変わらないですが、食感が違うと味わいも変わってきますね。
米粉のカヌレを作る場合は、24時間も寝かせる必要はありません。
でも、せめて5時間、時間があれば12時間ほどは生地を休ませておくと
粉と液体がよくなじみ、生地が落ち着くので、焼き上がりがきれいに仕上がります。
ほんの少しの隠し技
米粉のカヌレを毎日のように試作していて、あるときふと、粉に重曹を加えてみました。
重曹は焼き色を濃くしたい時にも使ったり、香ばしさを出したい時にも使われます。
ただ、膨らむ性質があるので、あまり入れすぎるとカヌレの底になる部分が膨れ上がってきます。
量は本当に微量。はかりで量っても0.01~5くらいだと思います。(0.1からしか量れないため0.1以下です)
米粉で作ったカヌレの生地は最初、米粉の分量も多めだったこともありますが、
気泡がほとんどない仕上がりになってしまいました。
米粉の量を少し減らして、微量の重曹を加えてみたら、
均一に気泡ができて、外の焼きもカリッと焼けてカヌレの香ばしさも出てきました。
入れても入れなくても変わらない。というくらいの微量ですが、ほんの少しの隠し技として
米粉にほどよい力を与えてくれるので、ぜひ加えて作ってみてくださいね。
焼きの色も微妙ですが、少し違ってきます。
写真の左は重曹あり。右は重曹なしです。
まとめ
米粉のカヌレを紹介しました。
生地を作るのは本当に簡単!気軽に作ってみてください。
焼き時間はかかりますが、生地を作る時間はほんとに短時間で出来ます。
1時間じっくり焼いていると、オーブンからすごく美味しい甘い香りが漂ってきますよ~。
この焼いている時間もけっこう好きなんです。
手作りのカヌレは絶品です。米粉のもっちり感も外のカリッと感もホントに美味しい!
ぜひおうちで絶品カヌレを味わってみてくださいね。
コメント
コメント一覧 (2件)
初めまして。
丁寧な解説ありがとうございます。
こちらのカヌレを作ってみました。小麦粉と変わらず美味しくて、カリッと硬く、中はむちっと柔らかく焼き上げられました。
バリっとしたカヌレを作りたかったので嬉しいです。
ご質問なのですが、翌日食べてみたら、上の部分(カヌレ型の底の部分)が異常に硬く、ガチガチになっていて、これは米粉の特性なのでしょうか。バリっとではなく、ガチガチ…ちょっと違うのかな…と、どうしたらいいものかと考えております。
もしよろしければ、アドバイス頂けないでしょうか…
どうぞよろしくお願いします。
まりさん、はじめまして。
お返事遅くなりすみません
カヌレのレシピを見て作っていただきありがとうございました。
どうしても米粉は固くなる特性があり、とくに冷めたときにがちがちになってしまうことがあります。
私も何度も経験し、クッキーなど歯が折れそうなほど硬くなってしまったこともあり、まだまだ研究中です。
でも、焼き上がりすぐだと食べれる硬さだったりするのも事実で、
今のところ方法として、翌日は軽くトースターやレンジなどで温めて食べてもらうのがいいかと思います。
または、焼きを少し早めにして(この場合、カリッと感は薄れますが)取り出すことで
冷めたときにちょうどよい硬さになるよう調整しながら焼くというのも米粉を使うレシピの中で
硬さ対策の方法になります。
参考にしていただけたら幸いです。
また、今後もレシピ改善で修正など加えさせていただくことがあるかもしれません。
よろしくお願いします。