大豆粉はきな粉で代用できるか実験!用途に合わせて使い分け!

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大豆粉もきな粉も同じ大豆から作られていますが、

作る工程や風味、食べ方、価格など、様々な面で違いがあります。

「大豆粉で作るレシピをきな粉で代用できるのか?」

と疑問に思うことはありませんか。

きな粉は簡単にスーパーで手に入りますが、
大豆粉は売っていないところがあったり、価格も高かったりします。

そこで、大豆粉をきな粉で代用できるか知りたい人へ

代用すると、仕上がりがどう違うのか、代用しても同じように作れるのか。

という実験の結果をまとめたので紹介します。

ぜひ参考にしてみてください。

目次

大豆粉はきな粉で代用できる

大豆粉をきな粉で代用できるか?

という実験をいくつか行った結果、結論は、

代用できます!

ただし、仕上がりや味、食感などに多少の違いが出てきます。

次の項目で詳しい実験の結果をまとめました。

代用する時の参考にしてみてください。

ケーキ作りで実験

 

マドレーヌとカップケーキで実験してみました。

作る材料はすべて同じ分量で、大豆粉の分量をそのままきな粉に置き換えて作っています。

マドレーヌ

大豆粉で作った生地は白っぽい色になりました。

きな粉で作った生地は、大豆粉に生地に比べると、かなり茶色になりました。

同じ時間焼いて出来上がったマドレーヌがこちら。

大豆粉で作ったものは、かなりテカテカっとしてツヤが出ました。

また、焼き色はほどよくついている、といった感じです。

 

一方、きな粉で作ったものは、かなり茶色に仕上がっています。

色が濃いせいなのか、ツヤはあまり感じませんでした。

中の状態をみてみると、

 

大豆粉の方がパサッとしていて、

きな粉で作ったものの方がしっとりしています。

味は、

大豆粉は、ほのかに大豆の風味を感じる程度。

きな粉は、しっかりきな粉の香ばしい風味で、まさに「きな粉ケーキ」といった味でした。

カップケーキ

マドレーヌよりも生地を多めにして焼く実験をしてみました。

大豆粉で作る生地は色がそれほど気になりません。

水分をしっかり吸収して、生地がもったりした感じがありました。

カップに入れるとこのような感じになります。

もったり感が分かりますか?

 

きな粉で作る生地は、大豆粉よりも水分を吸収しないのか、わりと柔らかめです。

色もかなり茶色できな粉の色がしっかり生地に出ています。

カップに入れると、大豆粉で作った生地よりも柔らかいのでこぼれそうでした。

同じ分量で作ったのに、大豆粉と生地の仕上がりがずいぶん違いますね。

焼き時間も温度も同じように焼いてみました。

 

大豆粉はマドレーヌの時と同じように、表面にツヤがあって割れ目なくふんわり膨らみました。

きな粉の生地は、膨らみますが、全体にツヤはなく、割れ目ができたり、形がいびつになりました。

 

中を割ってみると、膨らみにはそれほど違いは感じません。

でも、きな粉の方が焼き色が濃く、しっとり感があります。

大豆粉はふんわり感があり、風味はそれほど強くないです。

 

 

仕上がりの違い(まとめ)

大豆粉をきな粉に代用して作ったときの大きな違いは

・きな粉の方が色が濃く仕上がる

・食感が大豆粉はパサッとしているのに対し、きな粉はしっとり感がでる

・風味はきな粉で作るとより香ばしさが増してくる

・大豆粉で作るとツヤのあるケーキができたが、きな粉に代用するとツヤがなくなる

という結果になりました。

代用すると、食べれないようなものができる、とか、膨らまない、といった違いはありません。

でも、食感、風味、仕上がりの色などに違いが出ていますね。

料理で実験

 

料理では、粉をまぶして使うという使い方で違いを調べてみました。

お肉に粉をまぶして唐揚げにしたり、焼いたりすることがありますよね。

そこで、今回は鶏むね肉を使って実験しました。
粉をまぶして油をからめ、オーブンで焼くと、どんな違いがでるのか?

結果

料理に使った場合は、それほど気になる違いは感じませんでした。

といっても少し違いはあります。

きな粉をまぶして焼いたものは、焼き色がつきやすく、香ばしい風味がします。

大豆粉をまぶして焼いたものは、焼き色が薄く仕上がります。
香ばしさは、きな粉とあまり変わらないかな、と感じました。

味は、ほんのり甘味が増したように感じます。

仕上がりの違い

料理に使う場合は、粉の量もそれほど多くない、という理由もありますが

あまり気になる違いはなかったように感じました。

小麦粉よりもタンパク質が多く、糖質が少ないので、
お料理には積極的に使用してみるといいですよ!

実験結果から分かること

お菓子作りでは

代用することはできますが、きな粉にすると、かなり色が茶色に仕上がります。

きれいな色に仕上げたい場合は、大豆粉で作るのがおすすめ。

逆に、香ばしさを出したり、濃い色をつけたいようなお菓子作りでは
きな粉を使ってみるといいですよ。

しっとり仕上がるのもきな粉の特徴です。

きな粉で代用しても違和感がないのは、和風のお菓子
どら焼きなどのようなお菓子が向いていますね。

料理で使用するには

料理では、粉を使う量がお菓子作りほど多くない場合が多いです。

そのため、きな粉で代用してもあまり違いを感じません。

ただし、きな粉で代用した場合は、多少、焦げやすくなったり、甘味を感じたりします。

大豆粉ときな粉の成分の違い

大豆粉は生の大豆を粉状にしたもの。

きな粉は煎った大豆を粉にしたもの。

という違いがあります。

成分の違いは、表にまとめてみました。

タンパク質 糖質 脂質 食物繊維 エネルギー
大豆粉 41.6g 19.3g 16.5g 13.7g 440kcal
きな粉 35.5g 16.3g 22.2g 18g 443kcal
小麦粉 8g 73.3g 1.5g 2.5g 350kcal

大豆粉もきな粉も小麦粉と比べると、タンパク質の量がとても多いです。

糖質をみると、どちらも小麦粉と比べたら糖質の量がはるかに少ないです。

そして、食物繊維が豊富ということも分かりますね。

脂質の量が増えるので、大豆粉もきな粉も焼き色がつきやすくなります。
このような成分の違いがある、ということを知ったうえで
お菓子作りや料理にぜひ活用していってください。

まとめ

大豆粉はきな粉で代用できるのか。ということについて実験したことをまとめました。

結果は、代用できるが、用途に合わせて使い分けよう!という結果になりました。

大豆粉をきな粉にかえると、

・焼き色がつきやすくなる

・しっとり仕上がる

・香ばしい風味が増す

という点で大きな違いが出てきます。

膨らみ方などはほぼ同じなので、代用は可能です。

でも、仕上がりが違うため、用途に合わせて使い分ける必要があります。

白っぽく仕上げたいものは、きな粉を使ってしまうと色が茶色になり
見た目が全然違ってきます。

成分をみると、大豆粉もきな粉もタンパク質や食物繊維が豊富で糖質が控えめなので
ぜひ、この2つの粉を上手に使い分けながら、お菓子作りや料理に活用してみてください。
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